モーニング娘。ラッキー7オーディション、合格者なし

オーディション見てて思うんですけど、たまに「この娘は受けるオーディション間違ってるんじゃないの?」というのはいます。はっきり言って上手過ぎるというか、あぁこの娘はどっかの音楽教室か何かに通ったりしてそれなりに実力も磨かれてきて、先生に「度胸試しにでも」と言われて受けたみたいな。今日の特番で過去のオーディション映像とか見てると、その娘たちよりはるかに下手だった現メンバとかいますからね。
まぁいくらプロだといってもアイドルグループですから、ある程度のレベルの歌唱力やダンスのセンスがあればいいんですよ。合格後に夏先生や菅井先生が基礎からみっちりと鍛えてくれますからね。
必要なのはキャラと熱意。しかもその熱意は必ずしも娘。としての熱意だけじゃないように思う。なっちやごっちんみたく、いつかは娘。を卒業してソロとして華々しく活躍するんだ、というような執念というか、そういう気持ちなんだと思います。つまりプロになるための執念と、グループから抜け出して独立しようとする執念の両方。
第1期メンバとかはいったんオーディションに落選した経験を持っているだけに、そういうものは常に持っていたし、「娘。としてがんばる」と発言していても、その中には「いつかはソロに」というものが感じられました。でも5期あたりからそういうのは薄れたように思います。娘。に入るのが手段でなく目標になってしまったというか。
ソロの経験があるミキティをあえて第6期として入れたりするのも同じ理由でしょう。ひょっとすると、今回のオーディションは壮大なるドッキリで、現娘。たちに「おまえらがエースになれ」ということを伝えたかったのかもしれない。だとしたらダシに使われたオーディション受験者はかなりかわいそうだけど。まぁそこまでいかなくとも、現メンバに対して何か感じてもらおうという意図はあったように思います。

今回最終選考に残った6人の気持ちは察するに余りありますが、決して今回の経験は無駄なことではないです。精神論とかでなく。だって、ダンスの夏先生やボイトレの先生にまる3日も直接指導を受けるって大変なことですよ。なかなか頼めるものではないし、時間当たり単価だって・・・って、工数(時間数)だの単価だのを常に気にするような職業してるとつい思ってしまうのですが、実際金額に直すとすごいと思いますし。
それに、自分の名前や姿が全国区で放送される、しかもモー娘。のオーディションともなれば業界人だって見てますし、それによって新たな可能性を見出してもらえるかもしれないですし。

モー娘。としては、今回の採用見送りはよかったのでしょうか?新たなメンバを入れることでイメージやキャラクターのバランスを調整するということは断念したのでしょうか。むしろ今回「必ずしも採用するとは限らないよ」というメッセージを志望者に送ることで、娘。自体のブランドイメージを上げようとする意図もあるのかも。