ラジオをPCで録音するときは時計に注意

PCとCDラジカセをラインでつないでラジオ番組の録音をしてます。伊集院光深夜の馬鹿力あややオールナイトニッポンなど。普段メインは富士通の巨大ノートPC、FMV-NH26Cで、サブが今では骨董とすらいえるIBMThinkPad 380ED。
あるとき、FMVで番組単位に切り分けるべく編集していると、どういうわけか音飛びしている。もちろん同時に他のソフトや外付けHDDを動かさないなどの対策はしています。またOSや、録音に使用しているソフト「Lock on 2」が原因でないことは、同じソフトをThinkPadで利用したときには同様の現象が発生しないことから確認しました。
では何が原因かと調べている時に、あることに気がつきました。それはFMVの時計の遅れ。1日に10分も遅れているのです。まぁ確かにPCの時計はもともと不正確なものだとはいえ、短時間にこれだけ遅れるのでは問題です。仕方がないので、インターネットに接続しているときは毎日NTP(Network Time Protocol、いわばネットの「時報」)で合わせるようにしました。

一方、録音したWAVEファイルを調べてみると、2時間番組で30秒程度、録音時間が短い。計算すると1日に6分程度短くなるのです。ここで、ずれの長さが違うとはいえ、上記の時計の遅れが原因ではないかと推測するに至りました。

このPCで2時間の番組を録音するとします。もちろんラジオ局は「実際の2時間」放送します。しかし、PCの時計は2時間で30秒遅れるため、PCは「1時間59分30秒」の長さの録音ファイルを生成します。この時間のずれが全体的に拡がっている場合は、実際より240分の1だけ速い音声になるのですが、ツールは「バッファ」と呼ばれる、一時的にデータを格納する場所に入れてから、まとめてハードディスクに書きに行くので、そこで「時間のずれによる音飛び」が発生しているのかもしれません。

あややなど重要な番組はMDでも録音しているとはいえ、せっかくPCで録音することによってMDなどのメディアを使用せず、HDDに集約して管理できる便利さを享受できるというのに、こういう障害がPCのせいで発生するのは残念です。