まだいい足りないことがあった

最近、JR西日本が「宝塚線のダイヤを見直す」と発表したが、報道を見ていて思うことがあったので書きます。

ダイヤの直すべき部分は「スピード」の部分であって「本数」じゃない!!

今回の事故は、きつい所要時間でかつ回復の余地のないダイヤを守るためにスピードを出しすぎたことが、事故原因の一つと言われている(もちろん直接の関係はないかもしれない。念のため)。それを改善するためにダイヤを改正するのだから、直すのは「所要時間」。つまり、安全な速度で、しかも乗客の原因による遅れ(駆け込み乗車等)をある程度想定し計算しなおした所要時間で列車を運行できるようにすること。
上記の天声人語でダイヤについて説明しているが、今回の事故の対策で必要なのは「スジを寝かせる」(平均速度を下げる)ことであって、スジの本数(列車の本数)を減らすことは直接的には関係がない。
もちろん、「スジを寝かせる」ことによって、今の本数を運行できないならば減らすしかないのだが、一般的には「スジを寝かせる」と、スジの本数は増やせる場合のほうが多い。大都市の電車のラッシュ時がよい例で、平均速度は遅いが多数の列車が運行されているのだ。

このことをマスコミはおろか、JR西日本でも勘違いしているような気がする。だとしたら鉄道の専門家集団としてはあまりに情けない。
できるならば運行本数は増やして欲しい。それが乗客のためでもあるのだから。もちろん安全の範囲内で。