事実曲解の典型例
金総書記、正気かどうか知らない=北朝鮮政権を再び批判−米国務長官
【ワシントン13日時事】ライス米国務長官は13日、MSNBCテレビのインタビューで、北朝鮮の金正日総書記が正気かどうかは分からないと述べた。
金総書記は正気と思うかとの質問に対し、ライス長官は「分からない。わたしはその人物と会ったことがない」と語った。
同長官はさらに、「彼ら(北朝鮮国民)はこの政権下で苦しんできた。北朝鮮の政権が核兵器開発を続ける一方で、国民が栄養不良に対処するため、食糧支援に完全に依存しているのは悲しむべきことだ」と批判した。
北朝鮮は、ライス長官が同国を「圧政の拠点」と非難した発言の撤回を6カ国協議復帰の前提条件としている。北朝鮮が同長官の今回の発言に反発し、協議復帰拒否の新たな口実とする可能性もある。
(時事通信) - 6月14日11時1分更新情報ソース:Yahoo!ニュース(時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050614-00000495-jij-int
このTVのインタビュアーはともかく、この記事、特にタイトルを書いた輩は、何とかしてでもライス長官に「失言」させたくて仕方ないらしい。
ライス氏の発言は何も間違っていない。いくらIQ200といっても、会った事のない人間が正気なのかそうでないのかなど分かるはずも無い。分からないのだから「分からない」と答えたのに過ぎない。何も間違っていないし、そう答えるのが最も適切なはずだ。
ところが、このようなタイトルをつけ、あまつさえ後半部で「口実とする可能性もある」などと書くことで、恐らく諸外国のニュースなどをチェックしているであろう北朝鮮の外交官に「おい、ライスがこんなこと言ってるぜ、ネタにしちゃえよ」と言わんばかりの記事の展開をしている。
通信社の記者がこんな偏った記事を書いているのだから実に恐ろしい。中立性もへったくれもない。火の無いところに放火してでも煙を起こすのはやめてほしい。