容疑者DNAデータベースを運用開始へ

容疑者DNAデータベース、来月から登録スタート
 警察庁は18日、全国の警察が容疑者から採取したDNA(デオキシリボ核酸)情報を、9月1日からデータベースに登録することを決め、運用の手続きを定めた国家公安委員会規則を公表した。

 「個人の遺伝子を警察に把握されるのではないか」という国民の不安を解消するため、登録するのは、DNAのうち遺伝子情報を含まないとされる11の部位に限定すると明記し、容疑者の死亡時や事件の判決確定時などにはデータを抹消するとしている。

 同庁では、情報漏えいを防ぐため、警察本部ごとに、データベースにアクセスできる担当者を指定してIDとパスワードを与え、アクセス記録を残すといった方法を検討中で、9月の運用開始までに通達する。

 6月末時点で、全国の警察が容疑者から採取して保管しているDNA情報は約2100人分。事件現場の血痕など遺留物のDNAに限って昨年12月から運用が始まったデータベースには、7月末までに888件の情報が登録されている。

(2005年8月18日12時19分 読売新聞)

情報ソース:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050818it04.htm

てっきり、犯罪者に特有の遺伝子を調査するために使うのかと思ったが、どうやらそのような使い方はしない模様。
犯罪者が再犯する率は凶悪事件ほど高いというだけに、このデータベースを活用することで検挙率の向上は期待できるかも。とはいえ、情報の扱いには細心の注意を払って欲しい。流出と流用の2つの面で。