総務省、ぷららのwinny規制を違法と判断

今回ぷららが行なおうとしていたwinny規制は、通信パケットの一部を解読しないといけないらしいが、それが電気通信事業法に触れるということらしい。
WinMXの場合は通信に使用する「ポート番号」が一定だったから、中身を見ないで機械的に規制をかけることは容易だったのだが、winnyはその弱点を「克服」しちゃってたと。

winnyを設備整備遅れの口実に使うな

確かにwinnyには著作権違反や、個人情報や軍事機密流出の温床となるなど問題点も多い。
しかし、今回のぷららの規制はそれを口実にして、自らの問題をカムフラージュしているだけに過ぎないと思う。

利用者との契約では「ベストエフォート」と断ってはいるが100Mbpsなどの高速を約束しているのに、それを大きく下回るような通信速度しか提供できないことが常態化している。
抜本的な対策としては通信設備の強化だろうが、それができないならば通信量による規制など、全通信を対象に規制すべきであり、特定のソフトだけを狙い打ちにするのは、機械的な処理が出来ない以上問題があるといわざるを得ない。

googleの意見書が効果?

そういえば、5月15日にGoogle総務省に対して「プロバイダが通信速度制限や速度規制などを実行して配信事業者や利用者を差別しないようにして」という意見書を出していたが、これも今回の判断に影響を与えたのかも。