27日に京王線下高井戸〜桜上水間で踏切事故 一時笹塚〜つつじヶ丘間が不通に

私もあややの公開生に参加していて帰りは遅かったとはいえ、運よく巻き込まれずに済んだ。

事故現場を見てみたくなったので車で出かけてみることに。踏切事故なんてこと滅多に・・・あ、今年4月にも代田橋〜明大前であったし、人身事故も何度も起きてるか・・・。
でも、出発したのが2時過ぎで「さすがに作業はもう終了してるだろうし、そこの踏切だけ見たら帰ろう」と思って現地に行くと、甲州街道に各局の中継車やスタッフの送迎用のタクシーが停まっていて、まだ続いているんだなぁということが分かった。

現場にはたくさんの人

現地到着。小雨が降る中、脱線した車両(車番9758)を元に戻すとともに、電車と線路脇の壁に挟まった車の残骸を取り除く作業をしていて、その周りで新聞記者などが取材をしたり、地元の人などが眺めているという状況。
さらに警察が規制線を張るとともに周辺の警備をしたりしていた。

近くの駐車場のところに待機している作業員が何十人も。どうやら作業員にも専門があるらしい。

やがて、脱線した先頭1両目を動かすことになったが、電車はパンタグラフを下していたので、なんと工事の人たちが何十人と脇に立って、手で動かしていた。
ゆっくりとではあったが、やがて1両分くらい動かしたところで作業をやめる。
この状態になったところで、2両目と壁の間に車が挟まっていることが見えた。
車は原形をとどめないくらい壊れていて、電車を動かした時にガソリンの臭いも。
発火対策だろうか、紙袋に入った粉をまいていた。

作業中に事故発生

3時半過ぎだろうか、私が少し離れた場所で作業を見ていると、突然怒号が飛んだかと思うと、京王の工事車両(トラック)の1台が不自然な動きをしているのが見えた。

どうやら、2台停まっていた工事車両のうち前の車両を動かそうとして、その間にいた作業員の脚を挟んでしまったらしい。
前に動かすはずが、間違えたのか何らかのトラブルで後ろに行ってしまったようだ。
しばらくすると救急車と「赤い救急車」(救急車不足に対応するために、救急車の代わりに来る消防車)が来たのだが、救急車は線路の反対側(南側)にいたようだ。
怪我した人は上着を全身にかけられていたが、雨で身体も冷えただろうし辛かっただろうなぁと。

けが人に応急処置などをした後、ストレッチャーで救急車が停まっているであろう南側まで運ばれていった。

その後、消防関係者は彼がいた場所にチョークで線を引き、工事責任者を呼ぶなどして現場検証をしていたが、その間工事はほぼ中断していたようだ。

後ろ側は電力で

後ろ側の電車を動かすことになったが、今度は手動ではなかった。
いつの間にかパンタが上がっていて、電力でゆっくり動かしていたが、一瞬「バリバリバリ」と事故車と電車がこすれる音はしたものの、全体的にはスムーズに電車を後ろ(下高井戸側)へ移動させた。

各局の中継

その頃には4時半ぐらいになっていて、各局とも朝のニュース番組が始まる時間。
それに合わせるかのごとく、各局の記者が事故現場をバックにして、カメラに向かって中継のリハーサルを始める。
情報の詳細や表現などを確認しているようだった。

それにしても、同じ内容のリハーサルを何度も何度もするのが不思議だった。記者は慣れていた感じで新人ではなさそうなのだが、やはり間違いがあっては困るからだろうか。
あと、背の低い女性のADが「そろそろ(電車が)動いちゃいます」とカメラマンらに訴えて撮るようにせかしていたのが印象的だった。

事故車の撤去完了

京王線の上り線に下高井戸側からクレーン車がゆっくり走ってきて踏切のあたりで停まり、事故車を撤去する準備を始める。
そこに甲州街道から車両輸送車(トラック)が到着し、バックで踏切の中へ入る。

クレーンでゆっくり事故車を吊り上げてからトラックに載せたかと思うと、すぐにそのトラックは甲州街道の方へ走り去って行った。
そのクレーン車もすぐに下高井戸側に走り去って行った

それから線路や路盤、また壊れた壁を修復するために待機していた作業員が一気に現場に入り、ひとしきり作業をしたかと思うと、再び歩道などへ戻ってきた。
電車の後部(9両)の方がゆっくり桜上水側に移動し、先頭車のすぐそばに停まる。
切り離した連結部を元に戻してから桜上水側に回送するようだったが、ここで私は現場を離れ、桜上水駅のところに行った。

踏切を長く止めすぎだって

着いた時には踏切は空いていて、1・3・4番線に運転を打ち切ったであろう車両が停車していた。
しばらく踏切の中で観察してみると、上り線の非常信号発光機、いわゆる「クルクルパー」と呼ばれるものが点灯(実際には5灯が順に点滅)した状態だった。

そこに下っ端の作業員2人がやってきて、無線などで現地(?)と何やら打ち合わせをしていたと思ったら、「踏切を作動させますか」の合図とともに踏切の鐘が鳴り出す。
どうやら事故車を桜上水側(最終的には若葉台高幡不動だろう)に回送しようとしていたらしいのだが、現地での作業に思ったより時間がかかったせいか、いつまでたっても電車が来ない。
知らずに踏切待ちをする人に、駅から走ってきた駅員が「駅の構内をお通りください」と案内していたが、それができない車の運転士は作業員に「早く開けろ」「電車が来るので・・・」と押し問答をしていた。
まぁ確かにフライング気味だったかも。

写真&動画を大量に撮影

作業を片っ端からデジカメで撮影していて、電池が切れかかった上に512MBのメモリがいっぱいになってしまった。

カブ研。写真部に写真をアップしました。
動画は・・・さすがにYoutubeにアップするほどのものじゃないしなぁ。