GoogleによるHDD故障分析

2007年02月19日 00時00分00秒
Googleによると、ハードディスクは温度や使用頻度に関係なく故障する


今まで一般的に信じられてきたハードディスクにまつわる常識として、

・温度が高いと故障しやすくなる
・アクセス頻度が高いと多く動くため、故障しやすくなる

というのがありましたが、Googleが10万台以上の民生用ハードディスクドライブを使用した調査を行った結果、温度やアクセス頻度に関係なく故障することが判明したとのこと。

そればかりか、ハードディスク障害の早期発見、あるいは故障の予測を目的として搭載されている「S.M.A.R.T.(スマート)」の値から得られるいつ故障するかどうかの予測もほとんど関係なかったそうです。

(略)

なお、ハードディスクのメーカーや種別による故障率も集計したそうですが、大人の事情によって公表できないそうです……ということは、明らかにどこかのメーカーの特定の機種に限ってはやはり故障しやすいものが存在するということなのだろうか……?あるいは、Googleがよく使っているハードディスクドライブのメーカーであれば、ある程度の信頼が置けるということなのだろうか……?こういうところをオープンにして欲しいのだが……。うーん……。

(抜粋)

情報ソース:GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070219_disk_failures/

参考:スラッシュドットジャパン
Googleが大量に使用しているHDDの故障率の分析」
http://slashdot.jp/hardware/article.pl?sid=07/02/18/2229247

10万台という量にもびっくりするが、それ以上にGoogleが民生用HDDを利用していることに驚き。

それはそうと、メーカ別の集計はかなり興味ある。
2ちゃんの関連板では「海門」(Seagate)がどうだの「幕」(Maxtor)がいいだの「寒村」(Samsung)はやめとけだのといった議論が続いていたが、いかんせん自分が使っていた数台の経験でしかないので、当たり外れの差が大きいといわれるHDDのメーカごとの性能を正しく見極めるのは難しかったりするので、統計的にまとめた結果を見て今後の購入に役立てたいし。

S.M.A.R.T.のデータは使い方次第みたい

S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology、HDDによる自己診断機能)による「故障予測日数」はほとんどあてにならなかったものの、「Scan Error」や「Relocation Count」などの指標に故障と強い関連性があったとのこと。

この研究が進んで、HDDの故障を確実に予知できるようになるのが先か、故障率が低く長寿命の新しい記録媒体が定着するのが先か・・・。