宙に浮いた年金記録5000万件+α

柳沢厚労相の「1年以内に終わらせる」という意地っ張りと野党の無意味な煽りはともかく、5000万件を1年で処理するのは無理だと思う。

ニュースを見ていたら、年金制度統合時(約10年前)に2億件の未整理データがあったのを、順次処理していって残ったのが今の5000万件だという。
データベースを回して機械的に処理できる作業は既にしているだろうから、残った分はヒモ付けが難しいデータが多いと推測されるので、それまでと同様のペースでは進まないものと思われる。

それと、いくら作業しても何件かは残ってしまうだろう。
偽名・偽住所・偽生年月日で登録した人や亡くなった人、行方不明の人などもいて、他のデータとヒモ付けできないデータもあるだろうし。

今こそ日経コンピュータ編集部の出番だ

同誌の「動かないコンピュータ」特集でこの年金システムについて調べてほしい。
ここまで大規模でミッションクリティカルなシステムがおかしくなるのも珍しいから(w