大島麻衣よ、それはアイドルとしてタブーだろうと思った件

TVをつけていて偶然見た番組「21世紀エジソン」(TBS、火曜23:50〜24:25)の「クイズイエスタデー」という企画。

これは、タレントの1日に密着して取材した上で、翌日の番組収録でその時にあった出来事をクイズにして本人に出題するというもの。
千秋、土岐田麗子AKB48大島麻衣が出演していた。

その中で、大島を見ていて気になることがいくつもあった。
それは「アイドルとしてタブーだろう」ということである。

ヲタに取材させるなよ

まず、大島の取材を担当したディレクターが彼女のヲタだということ。
隠れヲタならまだしも、それを公にしている人を取材に行かせるというのもちょっと・・・とは思うが、まぁヲタの方が熱心に取材するからいい、という考え方もあるだろうから、それは特に問題ないかもしれない。

実家に上げたりするなよ

次に、取材の過程で彼女の実家に上がっていることと、また実家の中の様子や家族の顔などを放送しているということ。

いくらこれが「仕事」だからといっても、ヲタを自宅に上げてはいけないと思う。
それは特定のヲタを過度に優遇する行為だからである。

もちろん、支払額に応じてサービスに差を付けることや特定条件の人を優遇すること(抽選、もしくは女性/子供限定イベント等)は現実としてあるわけだが、ディレクターがその職権を使って、他のヲタは絶対に入ることができない「聖地」である彼女の自宅に上がっているのを、他のヲタが見たらどう思うだろうか?
ディレクターへの強い嫉妬心を感じるとともに、それが彼女への不信感や不満となるのではなかろうか。

実家はTVに出さない方がいい

実家や家族の映像を出すこと自体もあまりすべきではないように思える。

さすがに自宅の周りは分からないようにぼかしてあり、ヲタによるストーカーのリスクは軽減されていた。
しかし、問題はそこではなく、アイドルとしての「神秘性」が失われるということ。

翻ってハロプロで考えてみたとき、自宅内部の映像をTVで紹介したのは久住小春くらいではなかろうかと思った。
過去のオーディション等までは覚えていないし映像も所有していないため確認できないが、普段はオーディションの時に自宅玄関から出てくるメンバを映した程度だったように思う。

娘。の場合、合宿やその時のレッスンなどの映像は「ASAYAN」などでも多く流されていたが、それはアイドルとしての仕事中、もしくは仕事のためのトレーニング中であり、彼女たち自体の「素」を見せてはいるが「裏」(所帯じみた生活臭さ)は見せていない。
それを見せると「アイドル」から「○○さんちの娘さん」に一気に下がってしまうからだ。

「間接キス」は完全アウト

夕食のシーンで、大島はカレーライスにガムシロップを12個も入れていた。
カレー好きとしては切なくなったが、人の味覚についてはとやかく言うまい。

だがその後、絶対やってはいけないことを彼女がしてしまったのだ。

自分が使ったスプーンでそのディレクターに(ガムシロ入りの)カレーを食べさせてしまったのだ。
「間接キス」と笑う彼女にディレクターが「(他のヲタに)刺されませんかね?」と言っていたが、そんなの当然だろうという話である。

と同時に、そんな映像を見た他のヲタが怒りや悲しみ、絶望感などに襲われたであろうことは、同じアイドルヲタとして容易に想像できた。

ヲタというのは、目と目が合っただけでうれしいとか、彼女と握手しただけで感激という人たちである。
そんな人たちが、彼女が他の男を自宅に上げたりスプーンを共有させるのを見たら、まるでその男に取られてしまったような気分になるものである。

事務所はしっかり守ってやるべき

前述で比較対象としてハロプロを挙げたが、ハロプロはこういった事に関してはしっかり守っているように思う。
自宅を紹介するような番組には出さないし、恋愛話もほとんどさせない。
守りすぎて彼女たちの出演機会が減ることや、親近感を感じてもらえないなどの問題はあるにせよ、ハロプロの価値を高めているといえる。

プライベートは多くの人が興味を持つだけに需要もあるし、私としても見てみたいと思う。
大島やAKB48全体を紹介する効果も期待できるのではあるが、「売って(見せて)いいところ」と「これだけは売れない(見せられない)ところ」を分け、売らない部分はとことん守るということも、アイドルグループとしては必要ではないかと考える。