警察官が女児を連れ去り

佐賀の女児連れ去り、福岡県警巡査を送検 (読売新聞)



 佐賀県鳥栖市内の路上で小学校低学年女児が連れ回された事件で、未成年者略取の疑いで佐賀県警に逮捕された福岡県警大牟田署地域課巡査、容疑者(24)(福岡県大牟田市)は22日午前、佐賀地検に送検された。

 調べによると、容疑者は20日午後4時15分ごろ、1人で下校中の女児を抱きかかえて自分の乗用車に乗せ、約40分間、鳥栖市内を連れ回した疑いが持たれている。容疑者は「身に覚えがない」などと容疑を否認している。



 容疑者を乗せた県警の車は午前10時ごろ、鳥栖署を出た後、約40分かけて地検に到着した。

(容疑者名は伏せています)

警官、しかも「町のおまわりさん」である地域課の警官が女児連れ去りをするとは、と驚いた方も多いと思う。

ただ、悲しいかな、警官も人間である。おそらく、他の職業に比べて犯罪を憎み、また嫌う傾向があるとはいえ、その警官自体が犯罪を起こす可能性は0ではないと思う。



仮に、日本の人口のうち、犯罪を起こす人間の割合が、全人口の1万分の1だったとしよう(この値は実際の統計等に基づかない架空の値である)。その場合、日本の警察官の数は全国で約20万人なので、日本の警察官の中で犯罪を起こす人間は20人いることになる。上述のように犯罪を憎む傾向があるので若干少ないとしても、17,8人はいると予想される。

実際に犯罪に関わって処分された警察官の数を調べてみればよい。おそらく上記の数はいるだろう。このことからも、「警察官といえども完璧ではない」ことが実感できると思う。

警察官ばかり責めるわけではない。「聖職」とすら呼ばれる教員だって、犯罪に手を染める者はいる。しかも生徒に手を出すなど立場を利用したものすらある。

無論、自分のようなコンピュータプログラマーだって例外ではない。ま、プログラマーの場合は「プログラマーの犯罪率」なんて統計は整備されてないのでわからないけど。



これまでは、その職業や地域、属性でのぶれを過大視していたように思う。警察官にも犯罪者はいるし、教員にもロリコンはいる。むしろ、少ないとは思うが犯罪を犯す為に警察官になったり、女子小学生の着替えを堂々と見たいがために教員になった不届き者すらいるだろう。



それでも、実際に法や規則に触れる行為をしていない限り処罰されることはないし、また処罰されてもいけない。作品名は忘れたが、遺伝子で「犯罪を起こす可能性がある」と判断され、犯罪を何もしていないのに警察に逮捕されそうになる、という映画があったが、そんな監視社会にならないよう、常に注意していて欲しい。政府や権力というものはとかく管理・監視したがるものだから。



この「確率論」は、犯罪率だけではないと思う。職場における阪神ファンとか、あやや好き、12歳以下の女の子にしか興味をもてない人の割合といったものも、おそらく各職業や地域、その他の属性で多少のぶれはあるにしてもだいたい同じ割合で存在するのだと思う。

あなたの周りにも、隠してはいるけど犯罪者や、甲子園に頻繁に行く人、部屋中にあややのポスターを貼っている人、少女の裸を見て喜んでる人がいるかもしれませんよ。