ミニモニ。解散に思う

ミニモニ。も解散ですね。
ミニモニ。は、ハロプロにとってさまざまな功績を残しました。
まず、プッチモニタンポポのように、単一グループ内で結成されたユニットと違い、別のグループであるミカを入れて結成して成功を収めました。いわば、現在のシャッフルユニットのさきがけともいえる存在なのです。
そして、辻加護、現在の「ダブルユー」の2人の人気の火付け役となりました。「2人の見分けがつかない」ことが話題を呼びましたね。いまだに区別がつかないという人も一般人ではいるそうですが。
もちろん、ハロプロでは「子供向けユニット」として、ファン層の拡大に大きな役割を果たしていました。子供向け、ということは、必然的に親の世代も見るわけですし、結果としてファン層を上下とも広げることになりました。コンサートでも親子連れを見るようになりましたし。
しかも、子供のファンはハロプロにとって「顧客」であると同時に、「未来の稼ぎ頭」にもなるかもしれないのです。ハロプロはオーディションをたびたび開催していますが、ハロプロやそれを運営するUFAがしっかりとした事務所で、有名なタレントが所属しているということで、オーディションや事務所に対する信用が増し、オーディションの参加者が増えます。それによって、将来有望な「タレントのタマゴ」もまた多く応募してくるという、副次的な効果も生んだと思います。

さらに、ミニモニ。は数々の「利権」を持っています。「利権」といわれても分からないと思いますので説明します。
あなたがTVのディレクターで、バレンタイン特集の番組を作ることになりました。さて、BGMにはどんな音楽を使おうとするでしょうか?おそらく、100人中99人までが、松本伊代さんの「バレンタインデーキッス」を使うんじゃないでしょうか。この場合、松本伊代さんは「バレンタイン関連で流す楽曲の利権」をほぼ独占しているといえます。彼女は独占しているという意識はないでしょうが、それでも2月になると同曲が多く使われ、彼女や作曲者に印税が入りますし、彼女がTVに出演しなくても、視聴者は彼女のことを思い出したり、知らない人が興味を持ったりするでしょう。
その点でいえば、ミニモニ。はあちこちの利権を持っています。じゃんけん、電話、バスガイド、ひなまちゅ・・・じゃなかった、雛祭り、ストロベリーパイ、ラッキーチャチャチャ・・・。しかも、志村けんさんから「アイーン」、森高千里さんから「ロックンロール県庁所在地」の利権まで奪うという状況。
おそらく、TVの音効さんにとっては、ミニモニ。の楽曲は便利だったと思います。何しろ曲名がそのものずばりですし、サウンドもまぁ良い出来ですから。

ミニモニ。の路線はダブルユーが引き継ぐと思われます。まぁ、ミニモニ。から矢口が卒業し、ミカが退団し、高橋が最初からいなかったことにすればダブルユーになるわけですから(ぉ
ただ、カバー曲をメインに歌わせるということですが、私は正直あまりいいとは思いません。今さらカバー曲ブームに乗るのもどうかと思いますし、カバー曲を歌うには歌唱力が必要。あまり得策でないように思うのです。まぁ、がんばってもらいたいですな。