イラクで日本人フリージャーナリスト2人らが殺害される

亡くなられた2人のジャーナリストの方に、心からご冥福をお祈りいたします。

しばらく報道を見ていて思ったのですが、何で彼ら2人に対しては誰も悪く言わず、以前人質となった人々は悪く言われるのだろうと。同じく戦地に居て、それぞれの任務を果たそうとしていたということでは同じなのに。
そういえば、以前人質となった5人に対しての反応も、人によって分かれていたなぁと思ってはたと気がついたのですが、「ジャーナリスト」の郡山さんや後から人質となった2人に対してはそれほど批判はない、と。
残る高遠さんや今井さんが政府批判を公然と口にしたこともあるとは思いますが、それ以上に一般の人が「仕事で行ってるのか、仕事じゃないのに行ってるのか」で判断しているのかなぁと思います。
つまり、ボランティアは日本の一般の人の感覚では「遊びに行く」に近いと。
「世界的な常識」がすべて正しいとすぐに思い込むのはよくないと思いますし、また本当に「世界的な常識」なのかどうかをきちんと確かめないのもよくないとは思いますが、その「世界的な常識」では、ボランティアは報酬を受け取らない仕事という認識なのだそうです。それで、政府は公式に出している支援団(日本なら自衛隊)と同じようにボランティアを支援しなければならないそうです。
日本政府が、戦地でボランティアとして活動する人を、ある意味で「利用」する(いわゆる「民間外交」ってやつ)戦略をとるならば、利用する代償としての支援(救出活動をしたり、その費用を国が負担したりとか)は当然するのでしょうが、政府は正直「足手まとい」だと思ってるし、そう思われたボランティアは「国になんか頼んねーよ」と思ってる。一般の人はというと「なんでわざわざ危険な場所に行くの?」と眉をひそめる。
そんな状態なのでしょう。それこそ、「ボランティアだったら国内でもいくらでもする場所はある。外国でやるにしても、もっと安全な場所でやればいいのに」とも。

あと、橋田さんが生前に奥さんに「オレがイラクでどうなっても政府に助けなんか求めるなよ(ソース:infoseek news)」と伝えていたいう潔さが、日本人の共感を呼んだんじゃないかと。「ラストサムライ」も人気だし(こじつけ