プロ野球、もう一つ合併話が進行中と堤オーナー

えー、今回はファンのチームに対する気持ちとかは別にして、技術的なお話。しかもコンピュータソフトの。

NPB BISをご存知でしょうか?これは日本プロ野球の公式記録を管理する情報システムや、その情報システムの運営を行なう組織です。
すべての記録はデータベース・・・情報集積体化され(2004年7月3日のぶろぐ参照)、日本野球機構だけでなくTVの中継での成績表示とかにも利用されていたりします。
毎年420試合の公式戦とオールスター・日本シリーズ日米野球などでデータを利用される、しかも公式戦であれば試合が行なわれるたびにデータが投入されるわけで、相当なシステムだろうなぁと思います。

コンピュータシステムは拡張性が重要。年間の公式戦の試合数や、延長戦を何回までやるかとか、DH制の導入、そして今年からパリーグで導入されたプレーオフのように、ルールが変わっても柔軟に対応できるように構築されていると思われます。もしくは毎年のストーブリーグの時期にプログラマが必死になって直しているか。
で、3ストライクで1アウトとか、4ボールで進塁とかについては、野球というスポーツの根幹に関わる問題だけに定数化され、プログラマ以外はいじれないようにしてあると思います。だって野球機構側の人が勝手にいじって5ストライクで1アウトとかにしちゃうと、所ジョージの宝くじのCMになってしまいますから(ぉ ちなみにTVのボールカウントはシステムと連動していないと思われます。間違って判定してさりげなく直すことが時々あり。

でも、プロ野球が2リーグ制で12球団というのは、なにも野球のルールとは関係ありませんし、増減は想定されているはず。だけど、どうしても野球ファンの頭の中では「リーグ数=2、チーム数=12、リーグ名称="セントラルリーグ","パシフィックリーグ"」というデータが、ファンでなくても定数として定着してるような気はします。それを変えるというのはかなり大変なことのように思います。
とはいえ、球団やオーナーが決めたことならば誰が何といおうが、新興企業の社長が球団を買収するといおうが実施されてしまうこと。これを機に「不変な部分」と「長年変更はされないが、変更の可能性はある部分」についてきちんと峻別しておいたほうがいいのかも。
とまぁ、こういうことがシステム設計の人に求められたりするわけですが、これがなかなか難しいんです、えぇ。
あまりに拡張性を考慮しすぎるとコスト高になってしまうのです。まぁ例えて言うなら道路みたいなもので、道路を太くしたり(=処理能力向上)や、道路拡張に備えて電柱でなく共同溝にするとコストが高くなるのと同様。