愛情イッポン鑑賞

今日から放送のあややのドラマを鑑賞。
あやや乱取りしたり、胸の中で泣いたりしてる子役許せん!!」とまぁそういうのは置いといて、普通に楽しめる作品でした。
普通というよりはむしろベタといえるかも。でも最近の無茶な展開ばかりするドラマよりは落ち着いて見られるし、いいとは思います。

と、そう思ったとき、これってあややを好きになった動機と似てるなぁと感じました。
私があややヲタになったのは2002年1月に「ティセラ」のCMとタイアップ曲の「桃色片想い」のPVを見たとき。特にPVの上目遣いは実にかわいくて、一発で彼女のヲタになってしまいました。
確かに私はミーハーとはいえ、一人のタレントにここまで深くはまったのも、その気持ちが長く続いてるのも女性タレントでは初めてです。ちなみに男性タレントではラジオを聴いて以来伊集院光さんのファンで、もうファン暦10年以上。
で、自分がなぜ彼女を好きでいられるかというと、彼女が王道を行くアイドルだからということ。
最近は、○○アイドルなどと称して、自分のキャラクター付けに必死になってるアイドル(とその事務所)が多いように思います。確かに世の中にあまたいるアイドルとの差別化のためには必要なことなのでしょうし、努力の一環として否定することはできません。
でも、あややはただの「アイドル」だった。それこそ「かわいい」だけを前面に出していた。彼女を見たとき、ここまで正統派なアイドルになりきるとはすごいな、と思ったのです。
ひょっとすると、他のアイドル(と事務所)がキャラ付けに必死だったがゆえに、「正統派アイドル」のポジションは空いていたのかもしれませんけど。

ヲタになって、「桃色片想い」の曲の歌詞やPVをフルで見たとき、私は「ドラマとかの劇中劇で、"人気アイドル"が歌ってそうな曲だなぁ」と思いました。イメージとしては、性格がものすごく暗い引きこもりの20代男が、適当にチャンネルを変えながら部屋でずっとTVを見ている。あるチャンネルでリモコンを押す手が止まる。そのTVに映ってる歌番組に、見た目からしてアイドルの女の子がこれまたアイドル以外は歌えないようなアイドル曲を歌ってる。そしてアイドルがしそうなコメントをカメラに向かってしている。それを見ていた男は「この娘、かわいいなぁ・・・」と独り言をつぶやく。その後、ドラマ特有の都合のいい展開で彼女の自宅をつきとめた男は・・・というサスペンスドラマでのシーン。
こういう場面で、劇中のTVに映っているのが人気のアイドルであることについてくどくどと説明するのはまわりくどいし、何よりドラマの「尺」(放送時間)を使ってしまいます。サスペンスの2時間ドラマなら多少時間に余裕はあると思いますが、今度は逆に視聴者は「このアイドルが殺人事件の重要な鍵となるのか?」と勘ぐってしまう可能性があるため、演出上もあまり長くすることはできません。そこで、見た瞬間アイドルと分かるようにベタな服装、ベタな楽曲、それらしい女優を使うことで、視聴者に状況を理解してもらうわけです。

その「ベタ」な部分が満載なのが「桃色片想い」という楽曲であって、その楽曲を歌うあややなわけです。
「ベタ」といっても決してけなしてるわけではありません。それはアイドルの「基礎」であったり「定番」であるということ。そしてその上に個性がにじみ出る、と。まず型から入って徹底的に師匠や決められた「型」を教わり、それを繰り返すうちにその人の特長を出すというのは日本の芸能の基本。

多分、自分が20年ぐらい前に生まれていたら、松田聖子さんを好きになると思う。ただ自分にはあややという心に決めたアイドルが居ることと、あいにく聖子さんとは年齢差が大きすぎるということで。彼女もアイドルの「基本」に忠実な人だなぁと出演しているTVを見ていてそう思います。
20年以上にわたり多くのファン、そして私ですら魅力を感じさせる聖子さん。あややには聖子さんの生き方から「学んで」欲しいと思います。ただ真似るだけだと離婚(以下省略