伊集院光、古巣ニッポン放送で特番 同局は9年ぶり

ひょんなことから、聞き逃した7月15日のニッポン放送の特番での「伊集院光Oh!デカナイト」を聞く。まぁ音声データ圧縮技術とネットワーク技術の発展と高速化、それとファイル交換・転送技術の急速な発展と、それらの普及のたまものなわけで(謎
9年前は自分用のPCを持ってないし、持っていたとしても当時のマシンで録音することなど、スペック(CPU、RAM、HDD、サウンドボードのいずれも)が足りなくて不可能だった時代。まぁ今でも平日毎日3時間ずつ録音しようと思ったら大変だが。
で、番組を聴いてると、95年当時の自分に戻る感じ。もう少し正確に言えば、自分の脳内のカレンダーが95年あたりに書き換わるみたいな。「95年当時の自分」になるというより、今の自分が知識とか記憶とかを持ったまま95年当時に行ったと言えばわかりやすいか。

時報)「ピッポピッポピッポ、ポ〓ン」(ジングル)「♪いじゅ〓〓いん ひか〓るの〓 お〓で〓かな〓ぃ(な〓ぃ)」この瞬間に自分は当時に飛んでいった。PCで聴いているはずなのが、心なしか当時使っていた赤いラジカセで聴いているような、そんな気すらした。
聞こえる声は伊集院さんの声。つい1週間前の番組のはずだが、心なしか当時の声に近いような気がした。周波数が違うだけでこんなに聞こえ方が違うのか?そんなことすら思ったりした。
アシスタントは垣花アナ。当時レポーターだった荘口アナが退社されたので彼らしいが、正直言って荘口アナのほうがよかった。散々伊集院さんやスタッフにいじられたのは彼なんだし。フリーなんだから仕事として呼べば来るだろうに・・・と思うのだが、そうはいかないのだろうか。
9年ぶりのたどたどしいタイトルコール、そしてACCESSの「Hot Cruising Night」。番組の2代目テーマ曲。それに乗せて過去の思い出を語る伊集院。そして1曲目は当時のヒット曲、東京パフォーマンスドール「キスは少年を浪費する」。くぅ〓、とことん当時の気分にさせるじゃねぇか。
正直、この番組においてはあややを含め、一切今の曲はかけて欲しくないと思った。だって当時は彼女はデビューはおろかオーディションすら受けてないんだし、聴くとカレンダーが急速に元に戻されそうで。
とはいえ、番組終了日である95年5月現在は8歳だった、兵庫県の田舎にいた女の子が、数年後には俺をとりこにしたのか・・・とか考えるのはちょっと楽しい部分も。
トリビア。当時東京パフォーマンスドール(TPD)の大阪版として結成された「大阪パフォーマンスドール」には、ハロプロダンス部門の長官である(笑)稲葉貴子さんが所属していた。確認のウェブサイト。
補足トリビア。TPD第2期には今や月9女優である仲間由紀恵が所属していた。あと、元TPDでモー娘。のオーディションを受けて最終予選まで残ったメンバがいる・・・誰だったか忘れた(汗

そして荘口アナ代理の垣花アナが、昔の音源を紹介し伊集院さんとトーク。それにしても垣花アナも上手くなったもんだ。業界を何も知らない門外漢に言われては気分を悪くしそうで申し訳ないが、95年当時の若い垣花アナのラジオも聴いてた自分にとっては、9年経ってすっかり中堅の落ち着いたアナに成長していて感慨。
久保こーじ氏の話題も出る。なんでも、彼はこの番組の女性ディレクターと結婚したとか。確かそのディレクターは、渋谷のラブホ街の真ん中にあるという旨い寿司屋に男と来ていたのを、純粋に寿司を食いに来た伊集院に見つかり、番組でバラされた挙句にネタにされた人。
ちなみに久保氏は小室哲哉氏の右腕として、「小室プロデュース」の曲のアレンジを数多く務めた人物。一方でラジオパーソナリティとしても有名だった。
そんな二人が結ばれていたとは・・・。

正直、1時間では短すぎた。元々3時間の番組なのだから3時間やってほしかった。そりゃ、当時の箱番組(生ワイド番組の中で放送される録音の10分番組)まで再現するのは無理だとは思うが、やはりオーデカは3時間あっての番組だしそこまで再現して欲しかった、そうスピッツの「スパイダー」のエンディングを聞きながらそう思った。
でも、うれしかった。ニッポン放送の人たちには、このような機会をつくってくれたことを感謝したい。