FMVのハードディスク・続報
（2005年12月8日のぶろぐ参照）
差し替えたFMVのハードディスクのバックアップについて、一般向けと技術者向けに状況説明を書きました。
一般向け（概要）
ファイルが見れない問題については、「何でも出来るユーザ」になって無理矢理設定をいじるという技を使って解決しました。
その後ハードディスクのバックアップをしたのですが、やっぱりディスクが壊れていたらしく、途中までしかできませんでした。まぁ4月に取っておいたバックアップはあるんですけど、それじゃ古くて使えないかもなぁと。実際「Simcity3000」の都市データとかだって、4月以降の記録は飛んじゃったし。
情報技術者向け
元のハードディスクへのアクセス権限上の問題について、Administrator権限ユーザでログインしたマシンでアクセスすると、オブジェクトの所有権を取得できることが判明。
方法は、ファイルやディレクトリのプロパティを開き、セキュリティタブで詳細設定ボタンをクリックして表示される画面の「所有者」に、「Administrators」グループを追加する。ディレクトリの場合、「サブコンテナとオブジェクトの所有者を置き換える」のチェックを入れておくと、当該ディレクトリ以下のすべてのファイルとディレクトリの所有者を変更する。
所有者を変更した後で、アクセス許可に「Everyoneフルコントロール」と指定すれば、アクセス権限での問題を回避することができる。
この設定変更を実施した後、フリーのバックアップツールにて他の外付ハードディスクにバックアップを取得することを試みたが、一部のファイルがI/Oエラーで読み取れなかった他、バックアップの途中でドライブを認識しなくなってしまい全てを取得することは出来なかった。
なお、その後ハードディスクの復元ソフトを使用したが、まったく成果は得られなかった。
バックアップできたファイルは、ルートディレクトリ上のディレクトリ数で全体の7割程度といったところで、以前指摘した「Documents and Settings」ディレクトリなどについてもほぼ全体を救出できたが、「Simcity3000」の都市データなどが失われた。
なお、本年4月に取得したフルバックアップがあるが、その後のツールの追加やデータの更新は反映されておらず、復元作業において利用できるかどうかは不明である。
本作業において留意する点を以下に記す。
使用するユーザ名は、以前使用していたユーザ名と一致している必要はない。NTFSのアクセス権管理で使用している名称は「S-1-5-21-」で始まる英数字とハイフンで構成される文字列であり、便宜的にユーザ側が指定した名称を当てはめているだけであり、またアクセス権はAdministrator権限さえあれば名称に関係ないことがその理由である。
また、エクスプローラのフォルダオプションにおいて「簡易ファイルの共有を使用する」を選択していると、「セキュリティ」タブが表示されない。今回のような事態に備え、前記項目と「登録されている拡張子は表示しない」「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない」を選択しない、「ファイルとフォルダの表示」は「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択する設定に変更しておくべきであろう。
