大奥を見て結婚制度について考えた

時代劇のタイトルにもなっている「大奥」だが、平たく言えば殿様の一夫多妻制である。それは血統を守るために殿様の子ども、特に男子を生ませるのに必要だったのもあるだろうが、逆に多数の女性を養える財力があることや、殿様(もしくはその親など)が当時の成功者だったことから、「英雄色を好む」で絶倫だったので・・・というのもあるだろう。
その点において、今の「ヒルズ族」あたりが女にもてたりするのも、ある意味で合理的というか納得がいくことなのかもしれない。

そう考えると、現代では倫理的・感覚的に「普通」であり、また「合理的」だと考えている「一夫一婦制」というのも、実はヘンというか不合理なところがあったり、あるいは欺瞞を含んでいるのかもしれない。
現代の平等主義が時に行き過ぎて、悪平等を生み出しているのと同じように。

逆に、一夫多妻や一妻多夫を認めると収拾がつかなくなるので、特に西側文化圏(キリスト教系文化圏)では制度的にそれらをタブーにしたのかもしれない。

アイドルヲタは「区分所有」?

「女性に自分への愛情と引き換えに養う、または資金を提供する」という部分においては、婚姻関係とアイドル−ファンの関係は同じなのかもしれない。
違う部分があるとすれば、婚姻関係は互いのために尽くす義務が相互に発生するのに対し、アイドルとファンはどこか一線を引いているところか。アイドルは仕事と割り切った部分があるし、ファンには応援を止める自由もあるわけで。

土地と人間の関係に例えて言えば、昔は「所有」してそこに家を建てて住む(結婚)か「大家に部屋を借りる」(遊郭で遊ぶ)くらいしかなかった概念に加えて、転売可能なマンションの一室を購入する、いわゆる「区分所有」、つまり複数の人間がその土地を「所有」しているような感覚を持てるし、あるいは手放すこともできるという自由な土地との関係もアリになったというか。

・・・田嶋先生がこのぶろぐ読んでたらぶっとばされるだろうな(汗