ウタワラは「八方一両得」?

久々にウタワラを見て「この番組は三方一両損ならぬ『八方一両得』な番組だな」と思った。

というのは、この番組の出演者をはじめとする、ほとんどの関係者にとって旨みがあるからだ。

まずKAT-TUNの収録が別撮りとなっていたが、これによって彼らはスタジオ収録のスケジュールに縛られなくなり調整がしやすくなっただろうし、何よりスタジオにいる出演者も映る機会が増えただろう。
彼らは罰ゲームで青汁を大量に飲まされるなどしていたが、これによってファンは彼らの別の一面を見ることができてうれしいだろうし、その後の歌コーナーでかっこよさを感じられただろう。
歌コーナーでは新江ノ島水族館でイルカ等と共演させていたが、これでこの水族館にKAT-TUNヲタが集結するんだろうな(w
番組プロデューサーにとっても、KAT-TUNの存在は視聴率の面で大きいだろう。

今回はあややの歌コーナーもあったが、これによって彼女の歌の実力を一般人に見てもらうことができているし、最近では司会としての役割も徐々に増えつつある。
そしてその分、松潤の負担は軽減されているように思う。

和田アキ子はこの番組にドンとしていることで自らの存在感を増し、またメディアへの露出時間を増やしているが、それによって番組を適度に締める役割も果たしていると言えよう。

ゲストにドラマ「ギャルサー」のメンバと倖田來未が来ていたが、ゴールデンタイムの番組で宣伝できる機会はなかなかないし、それなりにいじったりしてもらえるので効果は高いと思われる。

ディズニーランドが「リロ&スティッチ」のキャンペーンに来ていたが、これはディズニー側のみならず出演者にとっても効果があっただろう。
それはディズニーとの良好な関係をアピールすることによる好感度の向上もあるが、その後のディズニー関連の仕事を呼び込みやすくする効果も期待できるからだ。
HINOIチームも加わっていたが、改編でレギュラーから準レギュラーに格下げに遭ったとはいえ、出演機会を得られたのは大きいといえる。
ディズニーのキャンペーンを受け入れたのは番組にとっても利益があるからだろう。
ディズニーはいわゆる「当たり外れ」がないし、スキャンダルなどのリスクも極めて低い。加えて安定した人気があるので視聴率にも貢献することが期待できるのだ。

編成にとっても、野球中継の穴を埋めてくれる番組の存在は便利だろう。

ただ、損をした人も

かつてコーナーを担当していた長井秀和青木さやかは外されてしまってガックリだろうし、「友近艶子」も影が薄くなっているが、これは仕方ないところか。