北朝鮮で列車爆発事故、死傷者1300人以上

TVで映像を見ましたけど、ものすごかったようですね。
原因が「肥料用の硝酸アンモニウムが架線と触れて爆発した」とされていますが、TV各局で燃焼実験をして「燃えはするが爆発は起こらない」と、その見解を否定しているのを見て、「おいおい、北朝鮮ともあろう謀略国家が、たかが1民間企業ごときに嘘を見破られてどうする」と思いました(w おそらく、彼らは「うまくごまかした」と思ってるのでしょうけど。
爆発の威力等から考えて、肥料ではなく爆薬だったことは間違いありません。
硝酸アンモニウムは肥料にもなるが爆薬にもなるもので、太平洋戦争中の日本でも農業用の硝酸アンモニウムを軍事用に大量に転用したことで肥料不足となり、農業生産が大幅に低下した時期がありました。あの頃もし転用していなかったら、敗戦はもっと早くなったでしょうけど餓死する人はもっと減ったでしょう。
それは今の北朝鮮にもいえると思います。軍事優先できたために、治水や農業・産業振興がうまくいかず、その結果国土は大変荒廃しています。山の木を切ってたき木にしたり畑を造ることで、さらに洪水や干ばつが起こりやすくなるという悪循環を起こしています。
むしろ、「国土の安全保障」の考え方から言えば、森を養い川を治めることで災害に強くなり、豊かな国土を造ったほうがよいと思います。農業生産も増加して食料の安全保障上も有利になるでしょう。しかも、森は軍事的にも攻略するのが難しいといわれます。ベトナムの時も、米軍は森の奥深くに逃げ込んだ北ベトナム軍やゲリラを追い詰めることができませんでした。北朝鮮が大好きな「地下軍事施設」も、森の中だったらアメリカの軍事衛星に見つかりにくくなっていいと思うのですが。
って、北朝鮮にアドバイスしてどうする>俺(汗

今回事故があった竜川は、中国との輸送上の幹線でもあり、実際9時間前に中国を訪問した金正日総書記が通過していたといわれています。そのためか「テロ説」もありますが、今回はただの事故だと私は思います。でも、今回の一件で他の鉄道員が「あ、そうか、事故を起こすとこれだけ国に影響あるんだ」と思って暴走機関車平壌に突っ込ませたり、今回の事故後の対応の遅さ(特に救援物資の受け入れ)で国民の不満が一気に爆発したら・・・。
考えすぎでしょうか?でも、過去の独裁政権もまた、ふとしたことから崩壊していたりします。東ドイツの記者発表のミスでベルリンの壁が崩壊したのは有名な話です。