チャットやTVドラマが小6女児殺害の引き金か

交換日記がわりのチャット、小6女児死亡事件の背景に (読売新聞)(記事省略)
<小6同級生殺害>事件前夜のTVドラマで実行決意 (毎日新聞)(記事省略)

記事を読んで、あまりに短絡的な発想で悲しさすら覚えました。加害少女だけでなくマスコミに対しても
加害少女も、なぜ「殺す」という手段でしか問題を解決できなかったのでしょうか。記事を見る限り、被害少女にも非はあるように思いますが、殺してしまった時点で逆に「死人に口なし」となって、一般には被害者はその人格などが美化され、加害者は完全なる悪者として扱われます。司法による制裁(この場合は少年なので矯正が主)だけでなく、報道被害やいわれの無い非難など社会的制裁も多く受けることになるでしょう。
殺人は道徳的に「悪いこと」であることはいうまでもないが、自らの損得を考えても「損」なこと。そんなことを「短絡的な」発想や動機でしないでもらいたい。

あと、マスコミって、頭の悪い文系ばっかなんでしょうか?
今回、加害少女らがチャット(掲示板という情報もある)をしていたことを挙げて、子供のチャット/掲示板利用、果てはネット利用までを否定的にとらえる報道がありました。
確かにネット利用にはいくつかの注意点とかマナー(それらをまとめて「ネチケット」といいます)に注意する必要があります。とはいえ、それは不特定多数の人々と接するときの決まりであって、今回のように顔見知りどころか同級生、しかもケンカこそすれ「仲良し」であった間柄なわけで、そんな関係であればネチケットなんて堅苦しい決まりを無視してても問題はないと思います。
それこそ「バカ」と書こうが「ブス」と書こうが、参加者が誰も気分を悪くしなければいいんです。で、もし誰かが気分を悪くしたら、直接会える関係なんだから会って釈明する。同級生なんだから嫌がおうにも会えるわけですし。
そこで言葉で解決せずに、刃物を使って最悪の解決法をとったことを非難すべきであって、チャット/掲示板やネット全体を悪く言うのは筋違いです。
電話で口論となって事件が起きた場合に、「電話が悪い」という報道をするでしょうか?手紙の文言でトラブルが起きたときに「手紙が悪い」なんて誰がいうでしょうか?望むと望まざるとに関わらず、ネットを6割の人が利用している現在、なんでも「ネットが悪い」というのは、自分たちの頭の悪さを露呈するだけです。

ネチケットは「電話のかけ方」や「手紙のマナー」と同様、一般常識になっていく、いやしなければならないでしょう。まぁ、2ちゃんの掲示板で悪口を書きまくって煽りまくるのも楽しいんですけど(ぉぃ

上記のような「頭の悪い文系」的な発想だと、「TVドラマが悪い」という報道が出てきそうなものですが、TVのニュースでは一言だけでスルーしてるんですよねぇ。おかしいなぁ(藁
ま、ドラマという「大人の娯楽」の表現が狭まらないようにしてもらいたいですな。2時間ドラマって意外と視聴率がとれる=ファンが多いわけですから。