ハワイになれない沖縄
日経に興味深い記事。
(以下、日本経済新聞、2004年9月19日14版2面より)
・風見鶏「ハワイになれない沖縄」(略)
ホノルルのあるオアフ島の25%は米軍基地が占める。沖縄本島のそれは19%とやや少ないが、一方は夢の島であり、他方は基地の島といわれる。沖縄はハワイになれない。フィリピンは沖縄になれない。
日経は経済紙だと思っていたし、経済関係以外で参考になる記事を読んだのは初めてかも。
都合により全文を転載できませんが(単に記事をワープロ打ちするのが大変なだけというのは内緒)、一読の価値はあり。図書館などでどうぞ。ネットに載るまでにはタイムラグがあるらしいので、ネットで読みたい方はしばらくお待ちを。
ちょいと沖縄とハワイのデータを調べてみました。
人口 面積 面積あたり人口
沖縄県 約135万5千 2265km^2 598人/km^2
ハワイ州 約121万2千 16759km^2 72人/km^2
・・・自分で出しといてなんですが、かなりソースは適当です(汗 あっちのサイトやらこっちのサイト、果てはこないだのハワイツアーで使ったガイドブックとか地図帳のデータを引っ張ってみました。
で、これを見て思ったこと。問題は人口密度。データで「面積あたり人口」としているのは、本来の人口密度の計算方法である「人口 / 利用可能な土地の面積」ではないため。
これを見ても分かるとおり、沖縄本島にはオアフ島の約2倍の人口密度があります。しかも、自分が見た印象では、ホノルルは高層ビルが立ち並んでいるのに対し、沖縄本島(TV等で見た印象)は低層の住宅が多いように思います。高層化することでゆとりが生まれ、騒音問題や事故のリスク低減(緩衝帯設置など)もできるようになると思います。
事故があった直後、一部のTV局で連日繰り返された「基地不要論」にずっと違和感を持ってきたのですが、この記事を読んでやっと論点を整理できました。
さすが、今年は「球団合併」報道などで新聞協会賞を受賞するなど勢いのある新聞社は違う。